【アメリカンフットボール部】 日大悪質タックル3度目の会見「真実とは到底認識できない」 日大との定期戦を中止

<写真・26日、悪質タックル問題で3度目の記者会見を開く鳥内監督と小野ディレクター(左)>
 5月26日、関西学院大学上ケ原キャンパス内にて、鳥内秀晃監督と小野ディレクターらが悪質タックルの抗議文に対する日大アメフット部からの再回答についての記者会見を行った。再回答書の内容や日大前監督らの記者会見に対し、「多くの矛盾が存在し、真実とは到底認識できない」と見解を示し、日大との定期戦は「十分な信頼関係を取り戻すまで中止すること」と発表した。
 5月6日に行われた日大との第51回定期戦で日大のDL選手が関学QB選手に対し、悪質なタックルを行い、負傷させた問題。24日に日大から再回答書が届き、「つぶせ」「壊せ」という発言は「反則を容認するものではなく、実際に犯罪としての傷害を指示する意図の発言ではありません」。日大前監督やコーチの指示を否定した。また、日大前コーチの「関学のQBを壊せば、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう」と発言した点についても、「他の部員の中でもそのような発言を聞いた者がおらず、確認は得られなかった」と日大前コーチの発言を否定した。
 18日に日大DL選手および家族が関学QBおよび家族に謝罪。その際、自ら手書きで書いたメモに基づいて自らの口で事実経過を話したと関学は発表した。22日に日大DL選手が報道機関に対して記者会見の内容と「ほぼ同じであり、一貫性が高く、信憑性(しんぴょうせい)が高い」とし、前監督や前コーチの会見は「十分な根拠があるとは思えない」という見方を示した。
 今回の再回答書でも、日大側は「指導と指導を受ける側の認識の乖離(かいり)」があったと示した。だが、現在に至るまで日大側は日大DL選手へのヒアリングを行っておらず、乖離(かいり)があったとするのは、「極めて不可解」という見解を出した。
 これまでに関学側は日大に抗議文を出し、17日の会見で日大の回答書に対し「誠意ある回答ではない」と示し、再回答を要求していた。さらに、21日には関学QBおよび家族は大阪府警に被害届を提出。22日に日大DL選手が会見を開き、「反則行為の指示があった」とする内容を発表していた。23日には、日大前監督と前コーチが記者会見を開き、「反則行為の指示はなかった」と前日の日大DL選手の会見を否定する内容を説明。前監督の常務理事職の謹慎と前コーチの辞任も合わせて発表されていた。
 長期化する悪質タックル問題は、51年間続いてきた定期戦を中止する結末となった。今後、関学側として質問書を送る予定はなく、今後の対応は日大側が設置する第三者委員会、関東連盟の規律委員会、捜査機関に委ねられる。
[関西学院大学アメフット部としての今後の方針]
・日本大学アメリカンフットボール部との試合については選手の安心・安全を担保することができないと判断し、日本大学との定期戦は十分な信頼関係を取り戻すまで中止することとします。
・学校法人日本大学による第三者委員会、関東学生アメリカンフットボール連盟の規律委員会等による客観的な立場からの真相究明を強く要望いたします。真相究明にあたっては全面的に協力いたします。
・しかし、上記いずれの団体・組織とも調査機能には限界があり、最終的には捜査機関の捜査によって真相が究明されることを強く希望いたします。捜査には全面的に協力いたします。
・被害を受けた選手およびそのご家族の支援を継続していきます。
・日大の当該選手およびそのご家族に対しても可能な限り支援の可能性を模索していきます。
[問題の経過]
◆5月6日 日大との定期戦で3度の反則行為で日大DL退場。
◆7日 関学QB病院へ。全治3週間と診断。
◆9日 関東学生連盟が理事会で協議。
◆10日 同連盟が日大DLの無期限対外試合出場停止、日大の監督に厳重注意したと発表。関学は抗議文書を10日付で送付。
◆12日 日大は騒動後初の関大との対外試合。関学は記者会見を開く。
◆13日 関学は騒動後初の日体大との対外試合。
◆14日 法大、東大、立大が日大との対外試合中止を発表。同日、関学QBは精密検査を受け、神経には異常がないと診断された。
◆15日 日大が関学の抗議文に対して回答書を送付。
◆17日 関学が回答書に対する記者会見を開く。
◆18日 日大DLと家族が関学QBおよび家族、小野ディレクターに直接謝罪
◆19日 西宮市内で日大アメフット部部長及び監督から謝罪。監督の辞任の意向を伝えられる。
◆21日 関学QBおよび家族が大阪府警に被害届を提出。関学QB父親が報道機関に対し記者会見。
◆22日 日大DLが東京都内で報道機関に対し記者会見。
◆23日 日大アメフット部監督及びコーチが東京都内で報道機関に対し記者会見。
◆25日 日大アメフット部より部長名で再回答書が届く。日大学長が東京都内で報道機関に対し記者会見。
◆26日 関学が3度目の記者会見を開く。
◆27日 関西学生大会(対関大戦)が行われる。
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