【重量挙部】 白井、関西3位で花道飾る

 12月5日にはびきのコロセアムに於いて行われた第57回関西学生ウエストリフティング選手権大会。男子77㌔級に出場した主将・白井(法4)がトータル239㌔の成績で3位となり、これで引退となる最後の大会で表彰台に上がった。
【白井 引退】
 学生競技人生最後の試技。133㌔のバーベルを突き上げると、そのまま静止する。成功のランプが灯り、侍リフターは力強く拳を握りしめた。
 重量挙部主将・白井三志郎にとって学生最後となる今大会。スナッチで100㌔からスタートさせ、試技を重ねていく。3回目に112㌔に挑戦するも失敗し記録を106㌔とした。「取れる重量。取らなきゃいけなかった」と悔やんだが、この時点から白井は入賞争いに目をむけることになる。「1㌔差。作戦が成功すれば」。バーベルを挙げるハードな身体とは逆に、頭は冷静そのものだった。
 そして臨んだC(クリーン)&J(ジャーク)の2回目。この日は調子も良く、本来なら140㌔ちかくに挑むこともできたがあえて133㌔を選択した。「4位と競っていたんで、安全策に33㌔で」。その2回目は失敗したが、それを糧に3回目の同重量を成功させた。それは白井にとって学生最後のリフティングだった。
 試技成功後に見せた大きなガッツポーズは入賞争いを制した喜びもふくまれていた。133㌔成功で3位が確定。前回出場したインカレではクレバーになりきれず、スナッチで記録0という屈辱を味わった。その反省点を活かし、あくまでもクレバーとなって掴んだ銅メダルだった。
 学生最後の大会だったが、本人にとっては1つの大会に過ぎなかった。屈辱のインカレから「弱点を克服するための練習」をしてきたが、それ自体はいつものこと。自らの身体の各ポイントで徹底する事項を完璧にしていくことが結果につながると述べる。それが今回は徹底することが出来た。「記録の数字だけ見れば当然の記録。嬉しいですけれど、当たり前の仕事が出来た、その結果」と白井は振り返った。
 これで引退となる白井。関学重量挙部を主将として、いち選手として牽引してきた。誰よりもストイックで、そして求道心を持っていた侍リフターの戦いが終わりを告げた。
【白井の〝武士〟とは】
 紆余曲折を経て最後の花道を飾った白井。ときに部活動に悩み、ときにケガに泣いた。それでも引退試合をむかえて、競技生活をこう振り返る。「自信がつきましたね。やってきたおかげで」。
 重量挙とは記録という数字がついてくる競技。経験をつめばその数値は上がるが、むろん最初から重い重量を記録することはない。数字を伸ばすためには「地道な作業で伸ばしていくしかない」と話す。けれども「ものすごいしんどいことなんですよ。100%を出し切らなきゃ、101%にならない」。力を全開にするときに初めて、人は進化するという。
 重量挙という競技を通じて、白井自身は成長を遂げた。強靭な肉体と強いハート。それは自ら一切の妥協を許さないことで得たもの。今年、主将となって白井が掲げた『武士(もののふ)』の精神はここにある。「自分の意思を貫き通すこと」。それが侍リフター白井の『武士』だ。
【成績】
・62㌔級
冨山 トータル:158㌔(スナッチ:73㌔+C&J:85㌔) 8位
・69㌔級
上脇 トータル:108㌔(スナッチ:記録なし+C&J:108㌔)
長尾 トータル:166㌔(スナッチ:73㌔+C&J:93㌔) 9位
・77㌔級
玉川 トータル:196㌔(スナッチ:83㌔+C&J:113㌔) 9位
白井 トータル:239㌔(スナッチ:106㌔+C&J:133㌔) 3位
・85㌔級
豊浦 トータル:215㌔(スナッチ:100㌔+C&J:115㌔) 10位
・94㌔級
福永 トータル:213㌔(スナッチ:95㌔+C&J:118㌔) 5位
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