【アメリカンフットボール部】 京大に奇跡の逆転勝利!

 11月7日、神戸ユニバー記念競技場に於いて行われた関西学生リーグDiv.1第6節、対京大。関学は開始早々RB松岡(経2)がタッチダウンし先制するも、その後は両者譲らぬ展開に。後半には逆転を許してしまう。しかし、試合終了まで残り2秒を切ったところでK大西(商2)がフィールドゴールを決め28ー27とし逆転勝利した。
 伝統の一戦。それは意地と意地のぶつかり合いであり、特別な意味をもつ。第3節で関大にまさかの敗北を喫し自力優勝が消えた関学ファイターズ。対するのはここまで1勝4敗と創部以来初の2部降格の危機にある京大ギャングスターズ。しかし、これまでの戦いは関係なく、プライドをかけた戦いがそこにはあった―。
 試合前から両者の闘志がみなぎる。関学が部歌「fight on」で士気を高めると、京大も会場に響き渡る声でアップを行う。コイントスの結果、前半レシーブを関学が選択し伝統の一戦が始まった。開始早々、関学がOFF力を見せる。京大のキックオフをWR萬代(経4)が20ヤードリターンし、自陣30ヤードから攻撃権を獲得する。ファーストダウンの攻撃。QB加藤(社3)からRB松岡(経2)にボールが渡ると、中央を突破。そのまま70ヤードを走り、先制TD(タッチダウン)を決める。そしてK大西(経2)が落ち着いてTFP(トライフォーポイント)を成功させ、7-0。開始わずか30秒での鮮やかな得点劇に関学サイドは盛り上がりを見せる。続く京大の攻撃。関学DEF陣もOFF陣に負けていられない。スターターで出場したDL長島(商2)が厳しいタックルやロスタックルを決め、京大第1シリーズの攻撃でファーストダウンを更新させずに終わらせる。勢いに乗る関学。続く第2シリーズの攻撃でもQB加藤のパスがさえ、WR松原(商3)への37ヤードのロングパスを成功させる。京大の反則もありゴール前2ヤードとすると、最後はQB加藤が自らボールをキープしTD。追加点をあげ、試合の流れは関学にあるかのように見えた。しかし、京大もここから反撃を見せる。じっくり時間をかける攻撃で、着実に前進。パスやランを織り交ぜゴール前5ヤードまで攻め込むと、最後はパスを決めTD。14-7とし京大が試合の流れを引き寄せる。その後、第2Qに入り両者攻撃権を得るもなかなか攻めきれない。しかし、関学が自陣42ヤードからの攻撃でRB松岡の35ヤードランなどでゴール前5ヤードとする。そしてサードダウンの攻撃。QB加藤がWR松原へTDパスを投げる。だが失敗に終わり、K大西がFG(フィールドゴール)を決め17-7。その後も両者譲らぬ戦いが続く。京大が50ヤードを超すロングパスを決めると、関学も負けずにDL平澤(商3)がロスタックルを、前半終了間際にはDB吉井駿哉(経3)がインターセプトを見せた。
 続く後半。京大のレシーブで試合が再開され、ファーストダウンの攻撃。いきなりDL梶原(商1)がタックルを決め京大のランプレーを食い止める。しかしその後はじわりじわりと攻め込まれていく。関学側の反則もありゴール前9ヤードとされると、最後はランプレー。関学DEFは止められず17-14とされ、点差を縮められる。続く攻撃でもファイターズは波に乗ることが出来ない。QB加藤がパスターゲットを見つけられずボールを投げ捨てる。さらにサードダウンで投げたパスを京大にインターセプトされ、大きくリータンされる。なんとかTDは阻止するもFGを決められ17-17と同点。苦しい展開はなおも続く。関学の攻撃では、反則もあり攻めきれず攻撃権は京大へと移る。関学DEFも集まりが速く京大の進撃を阻むも、パスを通される。そして、少しずつ前進されファーストダウンを更新されていく。流れをつかんだ京大は32ヤードのロングパスを決めるなどし、TD。17-24とされ逆転を許してしまう。なんとしてもTDを奪いたい関学。RB松岡が32ヤードのキックオフリータンを決め、自陣42ヤードからの攻撃。QB加藤はパスを試みるも京大のプレッシャーが強く投げられない。それでもQB加藤からWR萬代(社4)への20ヤードパスを成功させファーストダウンを更新。敵陣38ヤードとし、QB加藤がスクランブルから走り再びファーストダウンを更新し敵陣25ヤード。QB加藤からWR萬代へのパスを試みるも、パスは失敗に終わる。だがWR和田(商2)へのパスで前進すると、再びQB加藤がWR萬代へのパスを試みる。これを見事にキャッチしTD。そして続くTFP。ここで関学はタイムアウトを取り2ポイントコンバージョンを選択する。決めれば逆転のチャンス。QB加藤からのパスをこの日何度もキャッチしていたWR萬代が見事にキャッチし、成功。25-24とし再び逆転する。残り試合時間は約4分となり、なんとか京大の攻撃を止めたい関学DEF陣。しかし京大も意地の攻撃を見せる。時間をじっくりかけ着実に前進され、京大は敵陣29ヤードまで攻め込む。ここでボールをスパイクし作戦を練る京大。しかしここは関学DEF陣が奮闘しTDを許さない。残り時間は33秒。ここで京大はFGを選択する。これが決まると関学の勝利は遠のく。だが無情にも京大の43ヤードのFGは成功し、25-27とされ逆転を許す。残り時間15秒からの関学の攻撃。関学スタンドは敗北を覚悟しているかのように見える。しかし、関学ファイターズはあきらめていなかった。自陣42ヤードからのファーストダウン。QB加藤からのロングパス。これを、この日素晴らしいコンビネーションを見せていたWR萬代が執念のキャッチ。敵陣15ヤードまで攻め込む。残り時間わずか4秒。QB加藤が思い込めてボールを叩きつけ、スパイクし時計を止める。そして関学ファイターズはFGの体型を整える。全てはK大西に託された。これを決めれば逆転勝利。残り時間は2秒。会場が緊張感に包まれる中、K大西の足から蹴られたボールはゴールポストの間を抜けた。FG成功。喜びを爆発させる関学サイド。大歓声を送る観客席。こうして伝統の一戦はわずか1点差、28-27で関学の勝利に終わった。
 まさに「伝統の一戦」と呼ぶに相応しい試合展開を見せた。逆転に次ぐ逆転で、勝負は残り2秒まで決まらなかった。最後は意地と意地のぶつかり合いであり、勝ちに対する気持ちがこの勝利をもたらしたと言えるだろう。だが、自らの反則や甘さで失点につながったことは否めない。秋季リーグ戦も残すところ1試合。最後の相手は宿敵・立命大パンサーズ。これまでと同じ戦いぶりでは勝利は難しい。「立命館に勝って日本一」。自力優勝はなくなったが、「立命館に勝つ」という目標に向け最後の関学ファイターズの底力に期待したい。青き戦士の最後の闘志から目が離せない。
試合後のコメント
鳥内監督「今日は京大に上手く攻められた。残り2秒で逆転したのはたぶん初めて。大西にはこういう場面のために普段の練習から試合と思ってやれと言っていた。大西でアカンかったら仕方ないと思っていたがきっちり決めてくれて良かった。全体的には試合内容が良くなく勝ったのだけが収穫」

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Comments (2)
  1. とりあえず、大盛り より:

    成績の振るわない年の京大は、それでも関学にだけは一泡吹かせるのが毎年恒例。関学戦前には合宿組むし、関学戦に限らす一つ一つのプレーに文字通り命を懸ける彼らには、リーグ開幕前の下馬評なら関学が負けても何ら不思議ではなかった。リーグ制覇すら難しいこの状況で、言わば『甲子園の魔物』の様な存在である京大に、それでも最後まで諦めず勝利した。それは十分、関学魂と呼べるものだと思う。関学Fightersが本来あるべき姿を見せてくれたことを大変喜ばしく思う。

  2. KGF より:

    関京戦は伝統の戦いのようで
    京大ももちろん関学も必死の戦いみたいです。
    苦しい試合でしたが何が起きるか分からない面白さの詰まった素晴らしい試合でしたよ。
    勝利は事実なので母校の活躍は嬉しい限りです。
    頑張れ!

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