【スケート部】 シーズン開幕。北原、石田、両エースのこれからに期待大

 9月5、6日に甲府市小瀬スポーツ公園アイスアリーナにおいて行なわれた第20回全日本ショートトラックスピードスケート距離別選手権大会。関学からは北原良祐(商3)と石田千賀(法2)が出場した。お互いに結果こそ奮わなかったが、シーズンは始まったばかりとあって今後への意欲を見せた。
結果は以下のとおり
男子 北原良祐
500㍍ 27位
1500㍍ 21位
1000㍍ 27位
女子 石田千賀
500㍍ 13位
1500㍍ 15位
1000㍍ 8位
【北原「練習不足がはっきり出た」】
先頭集団に目をやる北原
 「練習不足がはっきりと出た」。大会全日程終了後、開口一番に北原はそう述べた。ワールドカップ出場、オリンピック代表の選考も兼ねられた大会とあって周りの選手は普段以上の出来ばえで臨んでいた。対する北原は合宿での滑り込みだけで試合を迎えた。彼自身の調子は「良くなっていても」、周りは同等かそれ以上。練習量の差がそのままレース結果として出た。
 1500㍍のレースでは前に出る姿勢を見せるも、それは実のところ自滅行為。「ためる必要があるのに、前に出た。あせって思うどおりにいかず…」。練習不足は彼の滑りから自信と冷静さを奪った。
 取り囲む環境は厳しい。陸上でのトレーニングが多いことは承知しているが、「陸上選手じゃないんだから」と嘆く。シーズンが本格化すれば氷上での機会も増えるだけに、「滑り込んでいったら」と期待をこめた。
 そんななか以前から取り組む新フォームへの手ごたえを掴んでいる。「感覚として悪くない。量をこなして、(周りの選手と)同じラインに。みんながレベル上がって、置いていかれているが、勝負したい」。
 水を空けられる結果になった今大会。それも覚悟のうえだったか。練習量の差を少しでも縮められるシーズンインを迎えてこそ北原の真の進化は始まる。「インカレまでにはやりますよ。めげずにね」。その目ははっきりと前を向いている

【石田 取り戻したアイデンティティー】
前に出る石田
 足が出ない。前に行こうと思っても、出られない。「1週間前から熱が下がらず…。練習も出来なくて、こんなに影響が出るなんて」。長い距離になるほど、息が上がった。体調不良を言い訳にはしたくなかったが、初日は悔しさを顔に浮かべた。
 そんな前日からうってかわって迎えた1000㍍のレース。予選では、序盤から先行するレース展開を見せる。鍵を握っていたのは、気持ちの切り替えだった。前日、父親から「(風邪は)どうしようもない。いま出来ることを、やっておくように」と言われたことで割り切れた。1000㍍の予選自体も厳しいと感じていたが、「良いときは気持ちも前に出てる。それが私のレース」。本来の滑りを取り戻した石田の姿があった。
 その彼女も体調不良如何の前に、悩みに打ちひしがれた時期があった。今年の春先にナショナルチームから落選。スケートを辞めようかと考えた。それからは辛い数ヶ月を過ごすことに。「ひとりでやっているときに辛くて。抜かれる姿が想像できたりもした」。
 クラブに所属している以上、マネージャーに転身することも考えた。それは、この競技が好きだからこそ。けれども「マネージャーとしての私の居場所は無くて。プレーヤーとして、私は今の位置にいる」。自らへの期待を捨てきれないこともまた後押しした。そうしてスケーターとしてのアイデンティティーを再確認した彼女は再び歩みだした。「ついていこうと思える先輩になろう。そのためには自分に自信が持てないと、尊敬できる人になれない」。新たな決意が彼女のなかに生まれていた。
 失意の約2ヶ月を取り返すべく夏は合宿をつめた。そうして自信を持って今大会に臨めると思った矢先の風邪。結果奮わずナショナルチームの選考からも漏れたが、彼女から『ジャパン』への憧れが消えることはない。「こんなもんじゃないです!」。その台詞こそが、まさに彼女の本音。アジア選抜に照準を合わせ、石田の2年目のシーズンはいま始まった。

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