【ラグビー部】 朱紺、瑞穂で轟く。大逆転勝利。

 12月8日に瑞穂ラグビー場に於いて行われた関西第5代表決定戦。関学は試合を通して名城大にリードを許すも、終盤に怒涛の反撃を見せ、33―27の逆転勝利を収める。これで関西第5代表としての全国大学選手権出場が決まった。
 目指し続けた全国の舞台へ。リーグ最終戦「長居第Ⅱの奇跡」で掴みとった最後の切符。あれから2週間、全国への最後の試練である関西第5代表決定戦の火ぶたが切って落とされた。相手は昨年と同じ名城大、“絶対に負けられない”—。
 勝利へ向け闘志をたぎらせる関学フィフティーン。出陣の歌を響かせ、ゲームに繰り出す。だが、アウェーの洗礼か。名城大を応援するスタンドからの歓声がそれを掻き消すかのようにスタジアムを支配する。会場に流れたその“雰囲気”はフィールドにも影響した。試合開始直後のキックから自陣に攻め込まれ、そのままインゴールへ押し込まれる。先制トライを許し、完全に出ばなをくじかれてしまった。勢いを取り戻すべく、前進する関学。しかし、どこか精彩を欠いたプレーが続き思うように攻撃を展開できない。20分にようやくワントライを決めるも、すぐさま点を許し突き放される。5−12で迎えた前半残りわずか。意地のトライを決め、なんとか同点で終わらせた。楽観視していたわけではない。けれども12−12というスコアが、苦戦という現実を映し出していた。
 そして始まった後半。開始から自陣でプレーを展開されピンチの場面が続く。そうして決められた追加点が呼び水となったか、試合は完全に相手ペースに。後半25分には12−27と点差が開いた。フィールド上でかすんで見える朱紺のジャージ。だが、このときスタンドから〝関学〟コールが沸き上がった。そして選手を鼓舞するゲキが選手たちに投げかけられる。「止まるな!!」「これからや!!」。それらの声援を受け、次のプレーへ歩みだすラガーマンたち。その目からはそれまで薄れていた〝紅蓮〟の炎が色濃く放たれていた。
 そのなかの一人、WTB長野直樹(社1)がここから輝きを放つ。直後の27分、右すみへ走り込みトライ。このワントライから怒濤の反撃が始まった。4分後にはSO高橋茂太(文3)が中央へトライを決めいよいよ1点差に。突如勢いづいた朱紺の猛攻に、なす術がない名城大。試合も大詰めを迎えた時点で、流れは関学のものになっていた。
 そして奇跡は起きる。31分、ゲームを支配し流れるようなパスワークで攻め込む関学は左へボールを運ぶ。最後、チーム全員の思いが込められた楕円球は長野のもとへ。敵のタックルをはじき、ゴールラインへ駆ける長野。その先にある栄光への道を彼は走り抜けた。逆転トライ—。チーム、そして応援するスタンド、朱紺を愛する者すべてが歓喜に沸いた。
 ほんの10分もしないうちに重ねられたトライ。奇跡の大逆転の興奮冷めやらぬままノーサイドの笛が鳴り響いた。33−27。名城大を下し、見事関学が関西第5代表の座を手にした。「気持ちの差が出た」。勝利の立役者、長野はそう語る。苦戦はした。けれども最後まで勝利を目指した。だからこそ奇跡は再び彼らに起きた。つかみ取った全国への切符。強豪校が名を連ねるその大舞台でも彼らは、朱紺を轟かせるに違いない。ただひたすら勝利を目指して―。

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Comment (1)
  1. 体育会OB より:

    ラグビー部(この部のOBではない)の取り扱いが少ないような。大学で最も注目されるスポーツの1つだし、ぜひもっと盛り上げてほしい!東京にいるとやはりラグビーが一番のメジャースポーツだと思う。

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