【アメリカンフットボール部】 立命大に勝って甲子園へ

 11月25日、長居陸上競技場において行われた関西学生アメリカンフットボールDiv.1秋季リーグ最終戦。関学と立命大は6戦全勝での対戦となった。互いに全力を出し切った優勝決定戦を31―28で制し、関学は2年連続49回目の関西制覇を決めた。
 試合で先制したのは立命大。しかし直後の関学攻撃、RB河原がランTDで同点に持ち込む。第2Qに入り、関学が立命大エンドゾーン目前に迫る。残り1ヤードを争う力のぶつかり合いを制し、QB三原(経4)がエンドゾーン内へ。逆転を果たした関学は続くK大西(経4)のキックオフで秘策を披露する。大西が「昨年の甲子園ボウルで使うつもりだった」と語る虎の子のオンサイドキックを放ち、DB磯野(経4)が見事キャッチ。会心のスペシャルプレー成功で攻撃権は再び関学に。ざわめく立命大サイドに追い打ちをかけるかのようにWR秋山(文4)への裏パスを通し、48ヤードTDを決める。スコアを21-7とする。しかし立命大エースRB松森のキックオフリターンが関学DEFを突破、あわやTDのところでK大西が意地のタックルで制止する。関学はTOをはさんで建て直しを図るが立命大に押し切られTDされてしまう。さらに三原のパスをインターセプトされ、一気に迫る立命大。ところがここでのFGは枠の外へ。次の関学シリーズでTE水原(商4)がTDで追加点を決め、28-14でハーフタイムを迎える。
 後半レシーブの立命大がTDを決め、もう一度突き放したい関学だったが、このシリーズはパントで終わってしまう。ところが次のプレー、立命大のパスをDB藤本(商3)がインターセプト。立命大の追撃の芽を摘んだ関学は、K大西の23ヤードFGで点差を10とする。だが粘る立命大、即座にTDで3点差に詰め寄ると、DEFが奮起する。これ以上点を取らせないという堅い守りを見せ、関学OFFは苦戦を強いられる。TDされたら逆転―。極限の重圧の中、立命大の猛攻に耐える関学DEF陣。懸命に守るものの絶対防衛線まで残り14ヤードに追い詰められる。もう後がない、そんな状態からの立命大のランプレーに、DEF陣が意地のタックルを見せる。強烈なタックルを受けた立命大RB山城の手からこぼれたボールを、DL平澤(商1)が全力で確保。値千金のファンブルリカバーで攻守逆転した関学はランプレーでじっくり時間を消費する。QB加納(商3)がパントを蹴った時点で残り時間は56秒。立命大はパスプレーに最後の望みを懸ける。永遠に続くかと思うほどの長い1分間を守りきり、タイムアップ。31-28と、立命大から3点差で逃げ切り、2年連続49回目のリーグ制覇を達成した。
 関学は立命大のために用意した、まさに「とっておき」のプレーを連発した。印象的だったオンサイドキックに加え、1Qに見せたWR榊原(経4)のパスフェイクからのラン、2QにはQB三原からQB浅海(社2)、そして再び三原へのリターンパス。WR榊原の受けたミドルパスのボールをRB河原へつないだプレーでは、30ヤードゲインを実現した。数々のスペシャルプレー、トリックプレーで立命大のペースを乱し、序盤から優位に立った。また、明確に差を分けたのは両チームのキッキング能力だった。3点差での勝利は、FGでついた差であり、好パントが立命大オフェンスをフィールドの奥へと押し込んだ。
 この日のために1年をかけ、徹底的な準備をしてきた関学が勝利をつかんだ。関西王者の座に今年も君臨した関学は、12月16日、再びこの長居を舞台に学生日本一を賭けて戦う。
試合後のコメント
鳥内監督「今日までこれたのは立命大の存在があったから。いいライバルがいなかったらここまでがんばれなかった。甲子園ボウルへは、立命大が出た方がよかったと言われないように準備するだけ」
主将・岡田(商4)「勝利の実感はまだない。ただ、立命大がおってくれたからここまで強くなれた、という感謝の気持ちを部員全員に持ってほしい」
QB三原「ほっとした。前半は準備してるものが出せたが、後半はパスも通ってなかった。立命大は最強の相手だったが、準備と練習の量で上回ったから勝てたと思う」
K大西「オンサイドキックの成功は嬉しさとともに安堵の気持ちがあった。途中、足がつったが、どんなに痛くてもやりきりたかった」
RB河原「立命大のディフェンスはスピード速いのはわかっていた。体もいつも通り動いて、自分の考えてる走りができた」
DB藤本「集中してプレーしていたが立命大は動きが速かった。だけど後半は周りが見えたし、ちゃんと動けたのでインターセプトにつながった」
DB磯野「オンサイドのキャッチは、大西が最高のキックをしてくれたから取るだけでした。甲子園ボウルでも流れを変えるプレーをしたいです」

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